就活

梅田を歩けば、リクスーを着た男女ばかりが目につく。私も一年前はリクスー着て合説とか行ったな。1回だけね。みーんな同じ服同じ靴同じメイク同じ顔。私だけ変なんじゃないかってすごく不安になった記憶がある。

元々公務員志望だったので、3回生の5月から公務員予備校に通った。毎日毎日授業があってしんどかった。うちの学科3回生が1番忙しいし。部活もそうだし。頑張ったなぁ。でも予備校って通ってるだけじゃ頭良くならないって知ってました？知ってるよね。私も知ってる。なのに私はほんとに通ってるだけだった。法律は少し自習頑張ったかな。ミクマクは捨てた。数処は期待値。えへへ。

えへへじゃねーよってなったのは1月で、最初の試験まであと4ヶ月っていうときだった。このままじゃどの試験も落ちる。そう思った。ツイ廃も危機に直面すればツイ禁できるもんなんだね。私はTwitterのアプリを消した。

そこから猛勉強した、と思うでしょ。しなかった。Twitterをしない分寝てる時間が増えただけ。ウケるね。ウケねーよ。

3月から模試が始まって、毎週毎週模試を受けた。どの模試も全然合格ラインに届いてなくて｢死ぬな｣と思った。でも勉強はしなかったの。あの時の私どういう神経してた？？？

5月から試験シーズンが始まって、案の定ひとつしか一次試験通らなかった。ウケるね。だからウケねーよ。

実は私は公務員試験対策の裏で企業就活をしていた。最初は｢だから公務員試験落ちても大丈夫！｣って謎の余裕があった。でも私は、途中から企業の説明会すらブッチするようになってしまった。

将来どーーーするの私、と不安に思いつつも、勉強はしないし説明会にも行かない(多分ほとんどの人にとって意味がわからない行動だろうけれど、私は割とこういう人間だ)。毎週日曜日にどうせ落ちる試験を受けに行く日々…に、突然一筋の光が射した。

あるところの、ES通過のお知らせである！

そこのESは、提出日の夜10時に書き終わって、速攻24時間営業している郵便局に行って、11時過ぎくらいに｢絶対今日の消印つけてください！！！！！｣って言って受付のおじさんに苦笑いされるという、壮絶なプロセスを経て提出したものだったから(自業自得)、通った連絡は非常に嬉しいものだった。

前日に別のところのGD爆死というダメージを負いながらも、一次面接/GDから最終面接までするりするりと通ることができた。そして無事内々定を頂いた。どの面接もあれこれ書きたくなるくらい楽しかった。内定先バレしたくないから書かないけど。

人と人との巡り合わせみたいに、人と職場もこうやってすんなりあっさり巡り合わせるものなんだなと思った。

最終面接の後、近くの神社に行って、日陰で冷たい風を浴びながらひと休みしたことを覚えている。その神社のお守りを持っていたので、お礼を言って、おみくじを引いたら大吉だった。

｢あ、私はきっとあそこで働くんだなぁ｣

と、なんの違和感もなくそう感じた。

まぁそれでも、次の日の朝に連絡が来るまではハラハラドギドキでしたが…。

そんな職場に入職するまで1ヶ月を切った。

働くことはとても楽しみだ。

一人暮らしをすることと、新しい環境に身を置くことがかなり不安だけれど、なんとか頑張っていきたい。