OKUというところ
私事ではございますが、めでたく卒業が決まったのでOKUというところについて語りたいと思います。
OKUは、国立山の上大学のアルファベット略称です。だっさ。
OKUはすごい山にある。
駅から万里の長城みたいな坂道を登って、屋外エスカレーターを3台乗り継いで(!)やっとキャンパスに着く。ちなみにエスカレーターは行きしかない。帰りはサンビャクナンジュウという階段を降りるしかない。駅からキャンパスまで20分くらいかな。
OKUには学部がひとつしかない。もちろん教育学部である。
その中に学科が2つあって、教員養成の過程と、いわゆるゼロ免の学科。ゼロ免は文学部とか理学部みたいな感じ。だと思う。
ちなみに私はゼロ免にいたので、OKUに通ってるんです〜って言うといちいち説明がめんどくさかった。「先生になるの?」この質問、何人の教育大生が聞かれてるんだろう。みんなお疲れさまです。
OKUは学年に1000人ちょっとしかいない。まぁ学部がひとつだと思えば多いかも。図書館もひとつしかない。事務室も。食堂は3つあって、コンビニはひとつある。1番大きい教室には300人入る。ちっさ。総合大学に通う知り合いには大抵馬鹿にされる規模である。うるせー。
これだけ聞くと行く価値ある?くらいの大学なんだけど、そんな大学に4年通った私はOKUが大好きである。だってこんなに面白い大学他にはなかなかないって思うから。
OKUに学部がひとつしかないのはさっきから何回も言っている。だけどね、その中が何個に分かれているか知ってる?2個?残念でした。いやお前さっき2個に分かれてるって言ったやん。うるせー。黙ってな。その2個から先、何個に分かれてるか聞いてるんだよ(理不尽)。
答えは、私も知らない。なにそれ。ごめんね。インターンの時聞いた気もするんだけど、何個だっけ。
でも、教員養成課程はもちろん教科の数だけ分かれてるし、ゼロ免も文学から心理学から数学から科学から情報まで幅広く分かれている。単科大学なのに総合大学みたいなの。それが好きで、面白いと思うところ。みんな同じ学部なのに、みんな学んでることが違う。みんな同じ学部なのに、頭の中身は全然違う。芸術に向き合う人もいれば数字を追いかけている人もいる。こんなこと、ほかの大学ではなかなかないと思う。
単科大学だから、自分の視野が狭まっちゃうのかなってずっと思ってたけど、逆。同じ学部だから同じ授業受けてても、みんな専攻が違うから考え方は三者三様十人十色。狭まるどころか広がる一方だった。いろんな学科の人と同じ授業受けたのはすごく楽しかった。教育学部あるあるかもしれないけれど、グループワークの時間がめちゃくちゃ多い。と思う。そこで自分と全然違う考え方の人に出会うのが面白い。
こういう環境で育つ先生はいい先生になるんじゃないかなぁ。比較的。などと。母校バカ。
まぁ私は先生にならないですけど。
OKUの嫌なところだってたくさんあるけれど。
そしていつか都会の総合大学に吸収されてしまうと思うけれど(それはそれで最終学歴いい感じになっていいんだけれど)。
でも、どんな山の上にあったって、私はこの大学が面白いと思うし、大好き。4年間通えて幸せでした。大変お世話になりました。ありがとうございました。