推しができた。そして会った。その1
約1年前、「推し」に関する文章を書いた。推しに関すると言っても、その推しがいないことに関する文章である。
その文章にも書いたのだが、私には長らく「推し」がいなかった。推しがいる友人たちがうらやましくて、ひらがなを推しにしようとすらした。でもなんか違った。ひらがな、好きだけど。それとこれとは別だった。
推しを作るため試行錯誤していたとき、私はTwitterからある情報を得た。それは、
橋本環奈ちゃんの2nd写真集が出ること
だった。買うしかないだろ。だって1000年に1度の美少女が、20歳を迎える記念の写真集だもの。買わない選択肢なんてない。すぐに写真集の公式アカウントをフォローして、URLをタップして、Amazonで予約をした。
そして何日か経って、再びTwitterで、私は、信じられない情報を得たのだ。
橋本環奈ちゃんが、写真集発売を記念して、お渡し会を、する!?!?!?
え、ってことは、生で橋本環奈ちゃんを見られる可能性があるってこと!?!?!?
詳細情報の解禁を首を長ーーーくして待って、ついに情報が解禁された日、私はTwitterからすぐ紀伊國屋書店のページに飛んで、Safariで開きなおして、会員登録を済ませて、お渡し会に応募した。先着順じゃないところに優しさを感じた。1冊券だとサイン本のお渡しのみで、3冊券ならそれにプラス握手…迷ったけど、母に相談して3冊券で応募した。
当選するのは250名だけだし、まぁ無理かなと思っていた。卒論もあったし、正直お渡し会のことは忘れていた。
卒論提出前日にも関わらず、胃腸炎で苦しんでいた1月30日、このメールが届いた。
え?私死ぬの?と思った。死ななかった。よかった。
メールを受け取った数日後、大学に行く用事があったので、ついでにお金を支払って参加券に替えてきた。
え、マジじゃん。え、会えるじゃん、握手じゃん、うそじゃん………
なんか怖くて、いつもならこんなこと1番にTwitterで報告するんだけど、それもできなくて、FF数名の弱小アカでひっそり報告した。
友人たちは
「すごい!感想聞かせてね」
「ハンドケアしなね」
などなどコメントをくれた。その中で
「橋本環奈が推しなのでは?」
とコメントをくださった先輩がいた。
え、推し?私に?と思った。
20年間、推しのおの字もなかったのに?
でも薄々気づいてはいた。
まず私は橋本環奈ちゃんのTwitterをフォローしている。mgのインスタもね。かわい〜!!!と思ったツイートはリツイートしちゃうし、なんてったって写真集買ったからね。買っただけじゃない。3冊券で、お渡し会に応募までしちゃったんだもん。こりゃ推しだよね。正真正銘。ちなみに、友人たちからの誕生日プレゼントで、1st写真集も持ってますから。
そして卒論も無事提出し、口頭試問も終わって、いよいよ私は、推しに会ったのだ。続く。